Special×ONE Concert 2024
出演者決定!
音楽を、あきらめない。
“制約”を超え、唯一無二の輝きを放つ表現者たち
2024年6月9日(日)
渋谷区文化総合センター大和田 6階 伝承ホール
13:30開演(13:00開場)
一般:3,000円 障害者・学生:1,500円(当日券 +500円)
チケット発売:3月9日より開始
『Special×ONE Concert』 へ、ようこそ。
世の中には、音楽を自分で演奏したり歌ったりすることを「生きがい」としている方がたくさんいます。しかし、病気や怪我で身体的に演奏することができなくなってしまったら、どうなってしまうのでしょう。音楽という「生きがい」を失ってしまうのは想像以上の苦しみだと思います。また、先天的な障がいがあっても音楽を「生きがい」としたいと願う方もいます。 たとえ音楽を表現することに困難があっても、一人一人が本来持つ音楽性は決して消え失せるものではありません。むしろ、制約のある中から生み出される音楽には、繊細な響き、シンプルな音色、工夫を凝らした奏法の中に、キラリと光るオンリー・ワンの音色が宿っています。 このコンサートは、障がいがある方にとっても、音楽が「生きがい」であり続けることを願って開催されるものです。そんな一人一人から紡ぎだされるスペシャルな音楽を、どうぞお楽しみください。
Onehand MUSIC Groove 代表 田代亜紀子
日時:2024年6月9日 (日) 13:30開演(開場:13:00)
会場:渋谷区文化総合センター大和田 6階 伝承ホール(東京都渋谷区桜丘町23-21)
※公演会場には駐車場がございませんので、公共交通機関をご利用いただくか、近隣の駐車場をご利用ください。
一般:3,000円 障害者・学生:1,500円(当日券 +500円)
チケット発売日:3月9日よりチケット販売開始 (https://teket.jp/7239/32628)
※学生証、障害者手帳を当日提示してください。
※介助者は障害者1名につき1名まで同伴(1,500円)いただけます。
※車いす専用のお席は数に限りがございますので、ご利用をご希望されるお客様は事前にお申し出ください。
あまね伶(ライアー、フレット・バイオリン)
工藤雄一(ジャズピアニスト)
kuni(片手ピアノ弾き語り)
熊谷永子(右手フルーティスト)
清水まり(歌手)
瀬川泰代(左手のピアニスト)
司会:霜鳥まき子(パーソナルスタイリスト)
宣伝美術:村上勝也
助成:公益財団法人東京都歴史文化財団 アーツカウンシル東京 [芸術文化による社会支援助成]
後援:渋谷区
主催:Onehand MUSIC Groove
プログラム
熊谷永子(右手フルーティスト)
ロータスランド Op.47 No.1 作曲:C.スコット
序奏とロンド 作曲:F.クーラウ
柴田 菊子(ピアノ)
工藤雄一(ジャズピアニスト)
Birth 作曲:工藤雄一
Night And Day 作曲:Cole Porter
清水まり(歌手)
私のお父さん(オペラ『ジャンニ・スキッキ』より) 作曲:プッチーニ
そよ風の誘惑 作曲:John Farrar
風になりたい 作詞・作曲:宮沢和史
Stand alone(ドラマ『坂の上の雲』より) 作詞:小山薫堂 作曲:久石 譲
川勝 陽一(ピアノ) 宮原 レイト(ギター) Mario Pandeiro(パーカッション)
あまね伶(ライアー、フレットバイオリン)
【ライアー】
君をのせて(「天空の城ラピュタ」より) 作曲:久石譲
風の憧憬(ゲーム「クロノトリガー」より) 作曲:光田康典
輝ける星よ(写本「モンセラートの朱い本」より) 作者不詳
【フレット・バイオリン】
紫陽花 作曲:リ・サフォン
kuni(片手ピアノ弾き語り)
情けない週末 作詞・作曲:佐野元春
Baby 作詞・作曲:kuni
赤いスイートピー 作詞:松本隆 作曲:呉田軽穂
瀬川泰代(左手のピアニスト)
アンダンテ・フィナーレ(オペラ『ランメルモールのルチア』より) 作曲:ドニゼッティ 編曲:レシェティツキ
練習曲 変イ長調 作品36 作曲:ブルーメンフェルト
風のトッカータ(「タピオラ幻景」作品92 より) 作曲:吉松 隆
瀬川泰代 & 熊谷永子
月夜の丹頂鶴(初演) 作曲:板村博貴
フィナーレ/出演者一同
出演者Profile
あまね伶(ライアー、フレット・バイオリン)
2022年春に脳出血を発症し、右上半身に麻痺が残りました。現在も右手指の感覚は戻らず、思うように動かせません。大好きだった数々の楽器が演奏出来ないと知った時、求めたのは左手だけでも演奏可能な楽器でした。不思議なことに、左手を動かしていると、右手が動き始めるのです。発症から1年後には麻痺手の震えも治り、20年以上演奏して来たライアーの練習をスタート。独自の運指と倍音を重視する編曲を施すことで、懐かしい響きを取り戻せた時には涙が溢れました。また、病気にならなければ、選択肢になかったバイオリン(フレット付)も始めました。幼児用の短い弓を、自作の装具で右手に装着すると、骨伝導の振動を腕や肩甲骨に感じます。1年半かけて、徐々に長い弓に持ち替えました。楽器は最高のリハビリパートナーです。俳句が、僅か17音でも豊かな表現力を持つように、これからも、制約があってこその独特な趣きを楽しみたいと思います。
工藤雄一(ジャズピアニスト)
埼玉県出身。 幼少よりオーケストラに興味を持ち、後に作曲法工藤雄一を江頭賢三より学ぶ。父の影響で幼少よりジャズも聞いていたが、その後興味を持ち、独学で習得。2012年スウェーデン在住の森泰人の導きでスウェーデンにて録音したCD「 Birth 」が山野楽器週間ランキング2位を獲得(ジャズ部門)。モーションブルー横浜、ピットイン等でのピアノトリオ、ブラジル音楽、シャンソン等幅広く活動している。自己のトリオの演奏活動、2015年よりスタートした森泰人、小田島伸樹とのKMO は好評をを得ている。尚、ジャズ講師として後進の育成も行っている。2023年パーキンソン病を発症し、右手の動きが悪くなるが治療しながら徐々に演奏活動を再開している。
kuni(片手ピアノ弾き語り)
広島市在住。
2015年に突然、脳出血で倒れ、後遺症として左半身に麻痺が残る。 「何を始めるにも遅すぎることはない」と、ゼロからピアノを始め、半年後には演奏活動をスタート。
いろんな曲を片手で伴奏できるようにと、自らピアノ楽譜を作成し、深みのある独特のアレンジで歌う「片手ピアノ弾き語り」のスタイルと、人の心に沁みる歌声は、カフェやBAR、ライブハウス等のステージで多くの注目を集めている。
現在、発症後の日々のことを語りながら進行する、『片手ピアノ弾き語り&おしゃべりコンサート』を開催し、公共施設をまわる活動に取り組んでいる。
熊谷 永子(右手フルーティスト)
富山県出身、在住。国立音楽大学卒業。桐朋オーケストラ・アカデミー研修課程修了。富山県新人演奏会において北日本新聞音楽奨励賞受賞。北日本新聞推薦演奏家としてリサイタルを開催。
フルート奏者として各地で活動してきたが、左手指に局所性ジストニアを発症し、十数年のブランクの後、片手だけで演奏できる特殊フルートで演奏活動を再開。 片手フルートで演奏活動を行う初のフルーティストとして、地元ニュースやNHK全国ニュースでも取り上げられる。
2023年日本フルート・コンヴェンションin川崎のアイハラフルート・ショーケースで「熊谷永子コンサート」を開催。 その他、朗読やバレエとの共演、講演会、コンサートの主催などを行う。
清水 まり(歌手)
神奈川県出身。東京音楽大学 声楽科卒業。大学卒業後、研ナオコ、橋幸夫はじめ様々な歌手のバックコーラスを務める。コーラスの仕事と並行して、洋楽専門のライブハウスでソロシンガーとしても活動。2004年にはキングレコードよりメジャーデビューをはたす。映画音楽の主題歌を担当したことをきっかけに、映画音楽制作にも従事。2014年には高校の音楽講師や楽器店の声楽講師の経験を活かし、『清水まり Music School』を開校。 2019年7月、ライブ出演中に脳出血を発症し、右麻痺と重度の失語症となる。懸命のリハビリにより2021年に復帰ライブを行う。 失語症の認知の向上と歌による回復の可能性を広く伝えることをライフワークとする。失語症当事者による「言葉をつむぐ会」を立ち上げ会長をつとめ、主催した「失語症の皆様のカラオケコンテスト」の功績を認められ、日本音楽健康協会による音健アワードの特別賞を受賞。
〈note〉https://note.com/marumariku1106/
瀬川 泰代(左手のピアニスト)
広島県出身オーストリア在住。左手のピアノ曲のレパートリーで12の国際ピアノコンクールで受賞。14ヵ国で演奏会・音楽祭に招かれ、国内外で演奏活動を展開。
高校3年(2005年)、右手指に局所性ジストニアを発症。エリザベト音楽大学卒業を機に左手でのピアノ演奏に転向。2012年 渡欧。2018年 タレントミュージックマスターコース(イタリア) ディプロマ取得。2020年 オーストリア国立グラーツ芸術大学大学院コンサートピアノ科(オーストリア)満場一致の最優秀の成績で卒業。2021年 東京2020パラリンピック全国集火式広島県代表に選ばれ、県知事表敬訪問と「広島県 の火」集火・出立式では出立宣言と被爆ピアノでの演奏を務める。コンサート「五指の響命」主宰。
NHK: ハートネットTV/BS1スペシャル“私は左手のピアニスト”/“左手のピアニスト”自分の表現を求めて テレビ東京: 生きるを伝える他出演。
霜鳥 まき子(司会)
株式会社SPSO代表取締役/パーソナルスタイリスト。週刊文春「似合う服だけ着ていたい」連載コラムニスト。Voicyパーソナリティー。日本航空(JAL)国際線CAとして10年の乗務を経てスタイリストの道へ。「洋服で得する人損する人」などの書籍5冊出版、「あさイチ」「ノーナレ」「ラヴィット!」などテレビやトークショー多数出演。ユニバーサルファッション協会に参加し、障がいのある方のスタイリングも行う。
個人向け以外でも、企業ブランディング、VOLVOや学校制服デザイン、通販のアパレルブランドを展開。VANTANスタイリスト科講師。現在、国内外老若男女2万人強のクライアントを抱える。
4歳から18歳までピアノと作曲のレッスンに通い、作曲家を目指していた時期もある。
今回の『Special×ONE Concert』では、司会を務める。
アクセス
渋谷区文化総合センター大和田 6階 伝承ホール(東京都渋谷区桜丘町23-21)
※公演会場には駐車場がございませんので、公共交通機関をご利用いただくか、近隣の駐車場をご利用ください。
Onehand MUSIC Groove
障がいがあっても音楽をあきらめない!をモットーに音楽の分野でのバリアフリーを目指す。「ワンハンドピアノ」の存在によって、自ら救われた経験をもつアマチュア右手ピアニストの田代亜紀子の呼びかけで、パーソナルスタイリストの霜鳥まき子、アートマネージャーの鐘ケ江織代によって2022年7月より活動開始。片手でも演奏できる楽器や補助具の開発につながるようなニーズを探りつつ、楽器の作り手、技術者、作曲家など異分野の連携によって、海外の豊富な事例も参考にしつつパラミュージックの可能性を模索中。障がいのある音楽家同士の交流や社会的な認知を目指して、コンサートの企画を行う。